令和2年7月豪雨災害にて,熊本県では河川の氾濫,土砂災害,低地の浸水等が発生し,甚大な被害を及ぼした.A地域日本赤十字社災害医療コーディネートチーム(以下,A地域日赤CoT)は,DMATが設置したA地域保健医療調整本部にて外部救護チーム管理を行い,地域保健医療を支援する活動を実施した.
ここでは,A地域日赤CoTが実践した活動を振り返り,急性期から亜急性期における被災地の地域保健医療を支援する活動を検討する事とする.
略歴
2005年県立長崎シーボルト大学看護学科卒業.同年熊本赤十字病院入職,外科・泌尿器科・耳鼻科混合病棟勤務.2008年日本赤十字社国際派遣要員登録.2009年手術センター勤務.2009年北イラク,2010年ハイチ,2012年フィリピンにて救援事業に従事.2014年日本DMAT隊員登録.2016年熊本地震にてDMAT・日赤救護班として活動.2018年日本赤十字広島看護大学大学院看護学研究科災害看護専門看護師課程修了・看護学修士取得.2019年より災害看護専門看護師として活動.2020年熊本赤十字病院手術センター看護主任.2018年以降より豪雨災害やCOVID-19におけるクルーズ船対応等の災害看護活動多数あり.