2021年2月26日

一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会

理事長 石田秀行

 

このたび一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会では「遺伝性腫瘍専門医のためのE-learning講座」を開講することに致しました。

 ゲノム解析やがんゲノム医療の著しい進歩、遺伝性腫瘍に対するリスク低減手術に対する社会の関心の高まり等から、一般臨床医や基礎研究者を含む医療従事者の遺伝性腫瘍への対応は急務であり、遺伝性腫瘍に精通した人材の育成はきわめて重要です。

 本学会では臨床遺伝学と腫瘍学の両面に適切なバランスをもって精通した人材の育成を目的に、遺伝性腫瘍セミナー(旧家族性腫瘍セミナー)の定期的開催、学術集会での教育セッション、学会機関紙「遺伝性腫瘍(旧家族性腫瘍)」のレクチャーシリーズ等を中心に、遺伝性腫瘍に関する正確・最新の知識の習得と適切なマネージメントに関する情報提供等について、鋭意取り組んで参りました。

 また、本学会では日本医療研究開発機構(通称AMED)臨床ゲノム情報統合データベース整備事業「ゲノム医療の実装に資する臨床ゲノム情報統合データベースの整備と我が国の継続的なゲノム医療実施体制の構築」(溝上班)の研究開発分担者として、ゲノム医療関連学会との連携によるデータ登録の加速と人材育成に積極的に取り組んで参りました。

 その具体的な活動として、(1) 遺伝性腫瘍のゲノムデータのMGeND(Medical Genomics Japan Variant Database)への登録、(2)遺伝性腫瘍に関するセミナー開催、(3)遺伝性腫瘍にかかわる医療者(遺伝性腫瘍専門医等)の育成に関し、重点的に取り組んで参りました。特に、2020年度には遺伝性腫瘍専門医の取得や更新を見据えた質の高い教育の必要性に鑑み、7コンテンツによるE-learning講座を作成し、会員限定で配信することに致しました。

 今後は本学会の専門医・HTC/FTC制度委員会および学術教育委員会が主体的にコンテンツの作成・更新を担い、①遺伝性腫瘍に関するあらゆる領域を網羅、②質が高くわかりやすい、③メデイカルスタッフ向けのコンテンツも準備、等を念頭に充実した内容を発信していく所存です。既存の関連講座とは異なる内容です。ぜひ本講座を受講頂き、遺伝性腫瘍に対する診療・マネージメントの向上に役立たせて頂ければ幸甚です。